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【学習サポート教室DO-YA講師のリレーコラム】第13回 島本レオナさん(関西学院大学 3回生)

· 活動報告,講師コラム

学習サポート教室DO-YA講師のリレーコラム

第13回 島本レオナさん(関西学院大学 3回生)

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クロスベイスの学習サポート教室DO-YAでは、現在15名の大学生や社会人の方に、講師として関わってもらっています。

最も子どもと近いところで日々勉強を一緒に見たり、根気よく話を聞いている講師の皆さんに、クロスベイスは支えられています。

講師からみたクロスベイスやDO-YAの様子を、講師自身が執筆するコラムの形でお届けします。

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こんにちは。クロスベイスでDO-YAの講師スタッフをしている島本レオナ(しまもとれおな)です。

今は、関西学院大学の人間福祉学部社会起業学科3回生です。大学で履修しているインターンシップの授業を通して、6月からクロスベイスで私もお世話になっており、子どもの学習支援や子ども食堂、地域との関わり等の在り方を学んでいます。今回、クロスベイスを通してこのように発信することが初めてなので、私の紹介とこの分野に興味を持った経緯、これまでの活動を通して感じたことをお話しようと思います。

私は、生まれも育ちも大阪でずっと大阪に住んでいます。ですが、純日本人ではなく韓国とのクウォーターで、薄いですが外国ルーツを持っています。私の叔母は、もともと韓国人で韓国国籍を持っていました。ずっと昔に日本に移住してきているので、韓国語を話せるというわけではなく、すでに日本国籍を取得しています。この話をちゃんと聞いたのが高校生の時だったので、外国にルーツを持っていることを身近に感じた瞬間でもありました。

子どもの時は父、母、弟とよく外に遊びに行くぐらいアクティブに動く子どもで、中学生ぐらいまでは学校でも公園でもよく友達と遊んでいました。子どもたちと関わること、誰かの面倒を見ることが好きで、小さい時から弟の面倒を見ていたそうです。近所の子どもたちや学校の縦割りで関わる他の学年の人と、学校内でコミュニケーションを取り、公園で遊んだりとしていました。人と関わり、面倒見も良いことから大学生になった今は所属しているソフトテニスの同好会で「お母さん」という位置があるほどです。

このような性格になった背景に元々の私の性格もあるかもしれませんが、次のようなことが起こったからでもあると思います。それは高校生になる前に親が離婚することになり、母・私・弟の3人で生活していくことになったことです。母からその結論に至った背景もしっかりと聞いていたので、私の中でも大きな変化であったと思います。その日から今でも同じように生活をしていますが、歳を取っていくにつれて自分の家庭環境を理解していくことにもなり、ひとり親家庭がいかに大変かを知るきっかけにもなりました。自分が住んでいる市や国から金銭面での補助を受けながら、学校に通っているので「学校に通う」という点では何も不自由なく生活できていると感じる理由の一つだと思います。そのような生活環境にあった中でも、高校生の間にカナダへの1年留学へ行ったり大学に行かせてもらったりと常に私の母は、私の選択肢を狭めないようにしてくれていたのではと、クロスベイスの活動を通して感じるようになりました。

高校での海外留学の経験と帰国してから、自分が何をこれからしていきたいか、色々リサーチしていく過程を通して、開発途上国に住んでいる人たちへの留学プログラムを作りたいと考えるようになりました。日本の文化や言語は多くの国や地域で知られていて、留学をしに日本に来る人もいます。私も留学期間では多くの国の人と関わり、中には日本語を教えて欲しいと言ってくれる友達や、日本の漫画を知っている人もいるなど日本の文化を知ってもらって、共有できる環境にあることが凄いと印象に残っていました。しかし、メディアやインターネットで調べていく内に、開発途上国の人たちは日本語を勉強しているが金銭面での余裕がなく、なかなか留学できないという現状があることを知りました。「留学をして言語を勉強したい」という気持ちを私も持って留学をしたので、留学ができるように開発途上国の人たちへの留学プログラムを作りたいという目標をもって、留学をしたというアドバンテージを生かし関西学院大学を受験して、人間福祉学部社会起業学科に入学しました。

そのような目標をもって大学に入学しましたが大学生なってから、授業を履修していくうちに私はあることに気付きました。それは、「海外のこと(問題)に目を向けすぎていた」ということです。世界共通の問題(環境や貧困など)として挙げられていることもありますが、日本でより深刻化になっている問題(介護問題やジェンダー)など、授業を通して日本が抱えている問題に触れる機会が増え、勉強していくようになりました。今世界で猛威を振るっている新型コロナウイルスの流行もあって、なかなか海外に行くことが難しくなりました。そのこともあって、より国内の問題に目を向けるようになりました。また授業でもひとり親家庭が抱えている問題を勉強する機会もあり、そしてなにより自分がひとり親家庭であることから、ひとり親家庭への支援と合わせて子どもの支援をより深く研究したいと思うようになりました。

元々、インターンシップの授業ではフィリピンに行ってストリートチルドレンの支援をしている機関に行く予定でした。私が高校生の前にひとり親家庭になってから、金銭面での支援を多く受けてきているという印象が強かったため、金銭面以外でのひとり親家庭や子どもの支援の在り方を知りたかったからです。また、「単に子どもと関わるのが好き」という状態を変えたかったということもあります。しかし、先ほど述べたように海外渡航が難しくなり、国内にシフトしてインターンシップを始めることになりました。インターン先を探していく中で先生の紹介でクロスベイスを知り、活動内容を調べて事前訪問を通して自分のインターン先に決めました。

6月頭からインターンを初めて3か月経ちました。子どもたちの勉強を見ながら、雑談をすることに自分も最初は緊張して慣れるのにも少し時間がかかりました。「子どもたちの方がフレンドリーなのでは」と感じるぐらい積極的に話しかけてくれていることもあって、好きなことを共有し合い、共通の話題を通してコミュニケーションを取れるようになりました。クロスベイスでの学習支援や子ども食堂の活動だけではなくフォーラムや研修に参加して、まだまだ自分の授業の仕方や関わり方を変えることができると考えています。子どもの居場所づくりに繋げていくために、1つのモチベーションとなっているのが子どもたちの言葉です。最初は不安を抱えながら授業をしていましたが、子どもたちの方から「次は、来週は」という言葉が出た時には凄く嬉しいなと思いました。「次は」という言葉はいつなのかは具体的ではないと思う方もいらっしゃるかもしれません。その次があることは子どもたちにとっても「また挑戦してみたい」など思えていることでもあって、私も「その次は今回の反省を生かしてまた次に繋げよう」と凄く前向きになれます。言葉だけではなく、行動や表情からも読みとってこれからも子どもたちと関わっていきます。

中学生までという期間が限られている中で、新しい知識を身につけながら些細なことでも話し合えるような、友達のような感覚で気軽にいることのできる関係で。インターンの期間の間に新しい挑戦をして、さらに模索をしてインターンシップが終わった後でも還元できるように活動に生かしていきたいと思います。

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【お問い合わせ】

電話 06-6741-1123

メール crossbase.info@gmail.com

web https://www.cross-base.org/

【学習サポート教室DO-YAのご案内】

学習サポート教室DO-YAでは受講生を募集しています。見学も随時受け付けています。上記までお気軽にご相談ください。

○実施場所・曜日

コリアタウン教室:毎週 水・木曜日(原則週1回)

小路教室    :毎週 月曜日(原則週1回)

○時間

1コマ目  17:30〜19:00(90分)

2コマ目  19:20〜20:50(90分)

※原則週1回1コマ(授業)ですが、複数の受講も可能です。

※塾代助成カードをご利用いただくことで、原則無料で受講できます。

【講師を募集しています】

クロスベイスでは、学習サポート教室DO-YAの講師を随時募集しています。

上記問い合わせ先まで、お気軽にご連絡ください。

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